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2009年2月22日 (日)

小さなガーデナー

このところ風邪気味でもあったし家で篭っていました。
それに家族のことでもいろいろあってなんだか凹んでいました。
それでも少し体調が良くなってきたので施設の伯母のところへ行こうと思いました。
精神的エネルギーが不足している時に病人に会いに行くのは結構骨の折れることです。

Img_2943_3 気分転換に庭を一回りしてみました。
バラの赤い芽があっちこっち出てきています。
お日様があたって、まるで命が輝いているよう…

沈丁花の花もほころび始めました。
まだ開ききっていない花に顔を近づけて胸いっぱい香りを吸うと心の中に溜まっていたものが煙になって消えていきそうな気がしました。

伯母の施設に行く前にその近くのガーデニングショップに寄ってみることにしました。
たまにしか行けないお店だけどレアな植物があって、いつ来ても新しい発見のあるところです。
寒かったし夕方だったのでお客さんは誰もいませんでした。今日は店員さんに気兼ねなくいろいろ聞けそう…と思っていると突然元気な子供の声が聞こえました。

外の売り場を小さな男の子が二人何か話しながらバタバタ走っています。
子連れのお客さん?
とたいして気にも止めず店員さんに新しい苗のアドバイスを聞いていると
男の子たちがイチゴの苗を持って店員さんに質問しに来ました。
最初はイタズラかと思っていたのですが、栽培のコツなど聞いている様子。
お母さんらしい人もいません。

不思議に思ったのでもう一人の店員さんに伺うと
『あの子たちはうちの常連さんなんですよ。ご近所でお小遣い持っていつも買いに来てくれるんです。』
驚きました!!
たぶん小学校の二年生位
嬉しいやら楽しいやら
私がレジに行ったので店員さんがレジに行くと後を着いてきて今度はジャガイモの植え方などを熱心に教わっています。
若い店員さんも子供だからと適当にあしらわず丁寧に教えてあげて『この肥料混ぜて植えて』などと肥料をサービスしてあげているみたいです。
それを熱心に聞いている少年たちのキラキラした瞳が可愛くて見ているだけで幸せでした。

伯母の施設に向かう車の中でもあの男の子たちのことを思い出すと楽しくて
ジャガイモの種芋やオマケしてもらった肥料をお家に持って帰ってお母さんとどんな会話しているんだろう…

伯母に会う頃には本物の笑顔になっていました。
また時々寄り道してみよっと…

Img_29471

沈丁花 Winter Daphne ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属

常緑低木で私の最も好きな香りです。華やぎがありながらも気持ちを引き締めてくれる包容力のある香りだと感じます。私にとっては母のイメージがあるからでしょうか…
この花の名前を初めて知ったのは子供の頃、母がなぜか普段に着物を着るようになって、その中で私の好きだった着物の柄が沈丁花でした。
家にはない木だったので初めて本物の花の香りを知った時とても感動しました。

常緑低木でほとんど手間のかからない木です。ただ移植を嫌うそうなので成木の移植は神経を使います。ふだん丈夫なのに突然枯れることがあります。他の植物の植え替えで根をいじったのかもしれません。
今あるのは三代目で初めての斑入りです。枯れても枯れてもこの花の香りを嗅がないと春が来た気がしないので買ってしまいます。
花色は赤・白・赤白の咲き分けの源平
葉の色は普通は緑ですがこの写真のような斑入りともっと大きな黄色の覆輪が入るものがあるようです。剪定しなくても丸くきれいな形に成長しますが、我が家では大きくなっても困るので切花にもどんどん使います。一本活けるだけで部屋中にいい香りがひろがって幸せな未来を予感させてくれます

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コメント

>一本活けるだけで部屋中にいい香りがひろがって幸せな未来を予感させてくれます

本当に沈丁花の香りは未来を感じさせる香りですね。季節と関連付けて人々に記憶されているからでしょう。小さなガーデナーと相まって素敵なエピソードですね。

投稿: kiku | 2009年2月22日 (日) 20時30分

kikuさん

こんにちは
kikuさんもそう感じられましたかconfident

今の季節世俗の雑音が気にならなければ
本当に一番嬉しい季節のように感じます。
雑音に惑わされずしみじみ楽しめるのはいつになることでしょう

投稿: tearose | 2009年2月22日 (日) 22時01分

大切な方との思い出と重なると、花の香りはいっそういとおしく感じることでしょう。
まずはゆっくり体を休めて
庭の植物と共にまた少しずつ元気を取り戻してくださいね。^^

先日、長女の子が幼稚園で拾ってきたどんぐりを一緒に鉢に植えました。
お話の小さな兄弟くんたちのように植物好きの子に育ってくれたらいいなと思います。

投稿: YOKO | 2009年2月24日 (火) 11時44分

YOKOさんへ

お心遣いありがとうございます。
春の芽吹きや早春の花の開花に毎日励まされています。

幼稚園のお孫さんと植えたどんぐり
芽を出すといいですね。
きっとお孫さんのとっては何気ない日常なのかもしれないけれど、気づかぬ間にお孫さんの心にどんぐりが根をはっていくかも知れませんね。
あの男の子たちも優しいおばあちゃんと植物にふれあっているのかな~

投稿: tearose | 2009年2月24日 (火) 22時00分

薔薇は暖かいせいか芽吹くのも早いですね。
ジンチョウゲは実家の庭にありそうで無い植物です。なので、
こうしてtearoseさんのブログでみていると
欲しくなってしまいます。
最近、体調が優れないようですが、
お体ご自愛下さい。

投稿: note774 | 2009年2月26日 (木) 00時03分

いつもいつも、すてきなブログに感謝です。へこんだ時、tearoseさんのブログを見ます。ブログの言葉が、はなびらを両手にすうくような感覚で、しっとりとやさしくあたたかさがたまっていき、元気を戴いています。私も寝たきりで物言えぬ母の介護施設に、毎日夕方5時半に決めて、好物の美味しい緑茶をもって会いに行きますが、そのたびに凹みます。この3年間、皆勤賞なのですが…。
ちんちょうげとりんちょうげが実家にあったのでなつかしい香りとともに思い出しました。
そういえば、きょう、真っ白なお茶の花が一輪、初めて咲きました。背振の山の中の霊仙人寺というところの、栄西が日本に初めて植えたというお茶の種を拾ってきて、三年前に鉢植えをしたものなんです。一輪だけ、いとしくて、うれしかったです。
とっておきのすてきな呪文があります。さむはらです。さむはらって、無事にもどってきますように。大切なものが、無事でいますようにっていうあったかい呪文だと、祖父から、それこそ遠いむかしに教えてもらいました。

投稿: suzuran | 2009年2月26日 (木) 02時50分

note774さんへ

沈丁花昔はどこの家にもあるような植物だったのですが、最近はあまり見かけなくなりました。
植物にも流行り廃りがあるようですね。
今日おばあちゃんの作った庭のリニューアルを考えているというお宅に伺ったのですが、今では見かけない植物が一杯で楽しかったです。

日本中の庭で外来種が溢れて古い品種が葬り去られているような気がします。
かく言う我が家も外来種だらけなのですが、少しずつ古い植物も増やしていけたら…と思っています。


投稿: tearose | 2009年2月26日 (木) 21時36分

suzuranさんへ

初めまして、本当にもったいないお言葉をいただいて恐縮です。
常々文才のないのは自覚しておりましたが、身内にもブログにしては文章が長いと不評でした。もう少し軽妙な文章がかけないものかともどかしく思っておりましたので、こんなコメントいただくとは夢にも思っていなくて凄く嬉しいです。

suzuranさんが毎日お届けになるお茶はお母様にとって何にも勝るご馳走なのでしょうね。お母様のsuzuranさんに対する感謝のお気持ちはたとえ言葉で伝えられなくても、きっと時間も空間も越えてsuzuranさんを支えてくれる大切なものになる気がします。
私の母も自分の意思を伝えられない上に口から食べらなくなって10年位姉が介護しておりました。また主人の母も3年位そういう状態でした。どちらの母にも会うたびに何故こんな苦しい生を全うしなければならないのか…不憫に思うばかりでした。でも見送った今は必然があったような気がしてなりません。介護の当事者は苦しい思いをするのは確かですが後になれば物言わぬ母に家族が支えられていたと感ずることもありました。

ところでお茶の花初めてネットで見ました。小さな椿のような花なのですね。suzuranさんのおかげでまたひとつ古くて美しいものに出会えました。
さむはら…温かい言葉ですね
今の私に力を与えてくれそうです。
ありがとうございました。


投稿: tearose | 2009年2月26日 (木) 22時45分

お茶の花は、小さくて素朴なのに、はっとする白さですよね。お茶の実を拾った佐賀東背振の霊仙寺(お茶発祥の地)の静寂の中に、楚々として咲いていました。
tearoseさんのお話で♪♪母の介護がとてもほっこりのひとときに。。今日もスペシャルな緑茶と極上の子守唄で行ってきます。

投稿: suzuran | 2009年2月27日 (金) 12時57分

栄西さんも苦労して持ち帰られたお茶の花が八百年後にsuzuranさんのお庭で可愛がられているとは思わなかったでしょうね
私もいつかお茶の花の時期に雲仙寺を覗いてみたいです。
お母様の介護どうぞご無理なさいませんように

投稿: tearose | 2009年2月27日 (金) 18時28分

こんばんは
体調良くなられましたか?
私も今週は何だか元気の出ない一週間でした。

数日前から出勤途中沈丁花の香りが一瞬ですがする所があり大きく息を吸い込んでいます。 私も沈丁花の香りが好きです。tearoseさんのブログを拝見して、子どもの頃花好きの父が植えていたのを思い出しました。沈丁花には父の思い出が重なっているのかもしれませんね。
一度挿し木しましたが、いつの間にか消えてしまいました。 
また、挑戦してみます。
どうぞ お身体御自愛ください。

投稿: OGC | 2009年2月27日 (金) 22時20分

OGCさんへ

お気遣いありがとうございます。お陰さまで復活いたしました。

こうして皆さんのお話伺っていると沈丁花はご実家や古い記憶の中の花だったりするのですね。機会があれば一枝差し上げますので挿し木されてみて下さい。

投稿: tearose | 2009年2月28日 (土) 13時58分

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