« ターシャ・テューダーさんありがとう | トップページ | 西の魔女 Ⅱ »

2008年6月23日 (月)

西の魔女

今日は写真を省いています。リンクを辿っていただくと素敵な写真がいっぱいあるので、下手な私の写真は遠慮します。ちょっと長くなるかも知れませんがいろんな理由でテンコ盛りになるかも…面倒な方は太字だけどうぞ

**************************************************

BACK TO THE FUTURE という映画がありました。現在から過去へ戻って未来へ…

最近 ガーデニングに関して偶然 現在から過去に戻るという経験があまりにも多くて嬉しいような怖いような…

本日放送された ソロモン流(テレビ東京)で吉谷桂子さんが取り上げられました。

http://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/back/index.html

吉谷さんが1997年に刊行された 吉谷桂子のガーデニングスタイル という本は彼女のイギリスでのガーデニングの様子やイギリスの庭園の紹介など、とても充実した内容で10年もの間 私の本棚で眠ることの無い本でした。(最近になって吉谷さんの講演会に参加するチャンスがありサインをいただきました。嫌な顔せずサイン下さった吉谷さんありがとうございました。)

この本を買った翌年の1998年 偶然にもヨーロッパに行くチャンスに恵まれ、旦那さまに頼んで強引にイギリスもコースに入れてもらいました。この本片手に友人と三人でチェルシーフラワーショーやコッツウォルズなどの庭園巡りをしました。 5月下旬から6月中旬の一番いい時期で何を見ても本当に美しくて感動の連続だったのですが…

その中でも一番心に残ったのは The Quarry Man's Garden (1998年Gold Medal チェルシーフラワーショー)←作品全体を見られる写真がネットで探しきれなかったので下手な情景描写で我慢して下さい。

 それは鬱蒼と茂った山の中の少し開けた場所のようでした。ゴツゴツした坂道を登って行くと小川がありました。その小川のほとりにはアヤメ・桜草・オダマキ・松虫草そして名前もわからない小さな山野草が咲いています。その奥には古ぼけて今にも朽ちてしまいそうな小屋が見えます。小屋の主人が小川の冷たい水で喉を潤すためでしょうか…小屋のデッキには使い込んだ白いカップを乗せる台がこしらえてあります。入り口には古い麦藁帽子がかかっています。お日さまを追って這い上がった野薔薇が屋根の上で気持ち良さげに咲いています。山道はその小屋の裏までまわっていて、ずっと奥までいざなうように小さな花が道の両側を埋め尽くしています。

 こんな自然感をフラワーショーで与えられた僅かな時間と場所で表現できること事態が驚愕でしたが、それ以上にこの作品に驚いたのは私の原風景の中にある庭とぴったりあてはまるものだったからです!! 私が夏休みの度にあずけられた山奥の祖父の家です。その作品を見入るうちに子供だった私がその小川のほとりでオニヤンマが産卵したり、すばしっこいアオスジアゲハを追いかけたりする様子が目に浮かぶようでした。

 祖父の家は石垣を積んだ山道の途中にあって庭らしい庭はなかったのですが、祖母がとても花好きだったので家に続く道の両側にはホウセンカが一杯植えてあったり、山で見かけた山野草や人からいただいた珍しい花を大事に育てていました。

 山の中のほぼ自給自足の生活なので素焼きの鉢などほとんどなく、壊れたオヤカンを鉢代わりに使ったり(今思えばシャビーな雑貨?)庭木に風蘭がくっついていたり…しばらくそこで暮らさないと気がつかないような植物もたくさんありました。鯛釣り草(ケマン草)やサギ草を初めて見たのも祖母の庭でした。(あんなに大株になった鯛釣り草は未だに見たことがありません。)そんな中で夏中植物や昆虫と遊んだり、祖母が畑で取れたものからお豆腐や蒟蒻やお蕎麦を作る様子を見たり、大きな石臼で粉を挽くのを手伝ったりして過すのがとても楽しかった…それを思い出したのです。

この作品を見た時イギリスでも日本でも本当の田舎は同じなんだな…と感じました。当時、日本ではガーデニングとかイングリッシュガーデンとかが流行し始めた頃で薔薇やデルフィニュームそしてハーブなどで構成されたボーダーガーデンこそ最先端かと思っていたので、本場のショーでこんな地味な作品があったこと、そしてそれが金賞を受賞したことが目からウロコというか…自分のことのように嬉しかったです。 

 そのことがずっと忘れられない私のために旦那さまがこの本を買ってくれました。The Quarry Man's Garden の全貌は今ではこの本でしかわかりません。

英国のガーデンデザイン―英国王立園芸協会主催チェルシーフラワーショー・ハンプトンコートパレスフラワーショー参加作品集

英国のガーデンデザイン―英国王立園芸協会主催チェルシーフラワーショー・ハンプトンコートパレスフラワーショー参加作品集  写真が大きくて、実際ガーデニングショーで見た以上に細かいところまでわかりました。英国王立協会主催の二つのショーで注目された作品が植物の名前も含め詳しく見られます。巻末には何故か理想のガーデンデザイナー54人のリストが付いています。(英国王立協会日本支部推薦ということでしょうか…いつのものかわかりませんが)

今回この本を改めて読み直したところ やっとデザイナーのホームページに一部が掲載されていることが判明…十年経ってもこのデザイナーさんの作品は飽きません。(一番下の段中央をクリックしてください)

The Marney Hall Consultancy

http://www.marneyhallconsultancy.co.uk/gallery.htm

ところでやっと今回のタイトルの話なんですが

6月21日から梨木香歩さん原作の映画 西の魔女が死んだ という映画が公開されています。私は映画情報の西の魔女の家の画像を見た瞬間また同じ懐かしさを感じてしまいました。ちょっと覗いて見て下さい。(映画の家実物も見られるそうです。)華やかさはショーの写真のほうがありますが似てると思いませんか…

西の魔女の家

http://blogs.yahoo.co.jp/nishimajo_movie/7321577.html

西の魔女が死んだ オフィシャルサイト

http://nishimajo.com/top.html

ストーリーを読んでいてイギリスと日本という違いはあるけれど、自然の恵みを生きる力に変えていくおばあちゃんの生き方は私にとっての魔女そのものだったのかも知れないと思いました。東でなく西の魔女というのが身内にもウケルしとても楽しみな映画です。

なのに私のいる街では上映期間がやたらと短い

何故? マジックアワーとかインディー・ジョーンズとか話題作が多いから?

それとも地味だから?

でも いいや 赤毛のアンやターシャ・テューダーの世界が好きな植物好きの人には感じる世界かも…です。見たい方は大急ぎで上映スケジュール確認をして下さいね。

さて今日の長い話は

西の魔女の家を発端に10年前のフラワーショーの庭そして時代を遡ってターシャと同じ時代を生きた祖母の庭そして私の求める究極の癒しの庭へと繋がって行く話でした。

その上最近届いたメールによれば10年前一緒にヨーロッパを旅した友人が別荘の庭をリニューアルにするにあたってイメ-ジとして造園屋さんに提案しようとしていたのがこの西の魔女の家だったらしくて…

これはもう 魔女の仕業?

|

« ターシャ・テューダーさんありがとう | トップページ | 西の魔女 Ⅱ »

日々のできごと」カテゴリの記事

コメント

昨日、TVに吉谷さん出ていましたね。
私は後半の20分位しか見れませんでしたが、
吉谷さん素敵でしたね。
イギリスで庭園巡りされたなんて、凄い!
チェルシーフラワーショーで心に残った景色と祖父様の家、西の魔女の家、なるほど全て通じるものがありますね。tearoseさんの目指す癒しの庭、素敵です。

投稿: note774 | 2008年6月23日 (月) 08時58分

ターシャさんの催事は残念ながら行きそびれました。西の魔女はTVのCMで見たいなぁっておもっていたところです。
ますます見たくなりました。
夕べは、吉谷圭子さんがあったしこの空模様がうらめしいです。
やりたい事が一杯!

tearoseさんの原点は、おばあちゃんちなんですね。幼い頃からの体験が、今のお庭につながってるんですね。納得です。
少しでも近づける様見聞を広めなくっちゃ。

登録できました。携帯鳴るの楽しみにしてます。

投稿: まゆみんママ | 2008年6月23日 (月) 12時32分

note774さん
ソロモン流…私も後半の御自宅のところだけでしたが庭ばかりでなくインテリアも良かったですね~。いい刺激になりました。
吉谷さんのお庭を雑然としているようですが…というナレーションがありましたが街中で多くの植物育てるのに吉谷さんもご苦労なさってると親近感が湧きました。
私も狭さに負けず癒しの庭試行錯誤を続けます。

投稿: tearose | 2008年6月23日 (月) 22時16分

まゆみんママさんへ
登録ありがとうございました。
今年は本当によく降りますね~
我が家はジャングル化が激しく日曜に通り道だけは確保しました。
今日は少し晴れたのでまゆみんママさんのやりたいこと少し出来ましたか?

投稿: tearose | 2008年6月23日 (月) 22時22分

こんばんは。昨日こちらを訪問して、気になっていた映画、西の魔女・・のことがあったので、今日早速見に行ってきました。

お話が静かに展開していく中で、懐かしい気持が沸き、最後は胸がジーンとして 泣けてしまいました。いい映画でした。
tearoseさん ありがとうございました。

投稿: botani | 2008年6月26日 (木) 23時59分

botaniさんへ
そうですか行ってこられたのですね!
私も昨日行ってきました。
梅雨時なんとなく気分が優れなかったのに
映画からマイナスイオン一杯吸い込んで元気になった気がします。
欲を言えばもっと植物を鮮明に見たかったですね。

投稿: tearose | 2008年6月27日 (金) 00時25分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/172033/21790121

この記事へのトラックバック一覧です: 西の魔女:

» 西の魔女 [別荘情報]
と同じ時代を生きた 祖母の庭 そして 私の求める究極の癒しの庭 へと繋がって行く話でした。その上最近届いたメールによれば10年前一緒にヨーロッパを旅した友人が別荘の庭をリニューアルにするにあたってイメ-ジとして造園屋さんに提案しようとし元の記事を読む... [続きを読む]

受信: 2008年6月23日 (月) 04時41分

« ターシャ・テューダーさんありがとう | トップページ | 西の魔女 Ⅱ »