今年のオープンガーデンは看板も出さず広報活動もホームページのみでした。
にもかかわらずリピーターの方々が来て下さって本当に嬉しいオープンになりました。
コロナ対応に応じて下さったゲストの方々に厚くお礼申し上げます。
今日はゲストにお褒め頂いたテーブルの塗装について備忘録も兼ねて残しておきます。今日も長いので塗装したい方だけ読んで下さい。
塗料の話
さてテーブルの塗装の前に塗料について少し
家の庭には木製のものが多く20数年毎年のようにペンキを塗っています。ラチスフェンスなどは腱鞘炎になるくらい細かい作業が必要なので、なるべく労力を使わないで済むようにペンキについてはいろいろ試してきました。
その中で1番長もちだったのはドイツ製のオスモのカントリーカラーでした。油性で伸びも良く色も気に入ったのがあったので使っていました。上の写真は今年螺旋階段下の目隠しに新設したフェンスです。見覚えがある方もいらっしゃるかもですが以前のフェンスの廃材です。
10年以上も前に塗ったままですが劣化してもそれなりに質感があるのでハードウッドなら塗り直ししなくても大丈夫かも
私的には長もち信頼度ナンバー1のオスモでしたが最近日本で買える色の選択肢が極端に少なくなりました。上のブルーも二代目のフェンスに使ったグレーも廃盤です。
調色をして好きな色を作ることも考えましたが店頭で買えるものではないので今回は見送り
写真はワシントン郊外のホームセンターにあったペンキの色見本
これでほんの一部で、あまりに数が多くて青だけでも百くらいあるのではと思いました。
選んだ色を入力するとレシートが出てレジで精算なり注文なりするシステムだったと思います。
DIY大国とは聞いていたけど普通のホームセンターでこれほどの色が選べるとは…
羨ましさを通り越して呆然としてしまいました。
これが今回使った塗料です。
一番右がどこのホームセンターにもある水性塗料 水性で扱いやすい樹脂系のものです。
入手しやすいけれど耐久性は2~3年?劣化すると樹脂なのでマニュキュアのようにパリッとはげて塗り直しもサンダーがけが結構大変です。なのに水性の手軽さと入手しやすさでつい買ってしまう。
残りがけっこうあったのでテーブルの脚の色を均一にするため薄く塗りました。
その横がオスモ フェンスの時の残りを出してみたけど使いませんでした。
それから左側が天板の塗装に使ったミルクペイントforガーデン
これを選んだ理由は今回は色を混ぜてエイジングのようなペイントをしたかったのと
はげ方がきれいなので色を重ねてこするというようなテクニックも使えること
テカテカした艶がないこと、たまたま好きな色があったこと
その上ガーデニング用として耐候性がある商品が発売されたので試してみることにしました。
耐久性は未知数ですがはげ方が汚くなければステンシルでもして楽しむつもりです。
天板の色
クラウディブルーを基本にミルキーホワイトでアクセント
いきなり天板に塗る勇気はなかったのでテーブル脚にのせる簀子棚にお試しで塗ってみました。(おかげでサイドテーブルとしての用途が増えました。)
簀子は上記の色の他にモルタルグレーやナチュラルミントも試してみましたがこの二色は黄味が出るので天板には殆ど使っていません。
作業手順
①サンダー180番+サンダー400番で天板をスベスベにする
②木目が見えるくらい薄く下塗りする(細い刷毛で溝もできるだけ)
⓷乾かす
④本塗り(エイジングペイント)
⑤一日以上乾かす
⑥サンダー800番
⑦トップコート(透明半艶の保護剤)
下地塗装 木肌の黄味を取る為クラウディアブルーを薄く塗ったところ
刷毛 刷毛は今回初めてスポンジを使いました。
使ってみるとブラシと違って跳ねないのと先が細くなっているのでコーナーなど細部が非常に塗りやすく養生は殆どしなくて済みました。養生がソコソコで良いのはめちゃ労力が軽減されます。
それとエイジングもやりやすく、すっかりスポンジ刷毛のファンになりました。
仕上がり
最終的な色味です。上が天板 下がお試しで塗った簀子です。
簀子は元々脚と同じこげ茶を塗っていましたので下地にブルーグレーを塗った天板より赤みが加わって面白いラフさが出ています。
お試しだったのでミントグリーンやモルタルグレーも少し加わって複雑な色になったのでこれも好きな感じです。
ですがテーブルの天板は食器や花を飾った時のことを考えると、エレガントさも残しておきたいので結局2色しか使いませんでした。
エイジングペイント
エイジングペイントは重ねて塗った色をはがすとか
茶色で汚すとか、布でこすり取るとかいろいろやり方あると思いますが
今回はスポンジ刷毛で絵を描くように仕上げました。
具体的には少し木目が見えるくらい薄く塗った下地の上に
下地より少し濃いめのクラウディアブルーを細いスポンジ刷毛で線を引くように置いてゆき、乾かないうちに広いスポンジ刷毛(一度水につけ絞ったもの)でボカすようになでていくというやり方です。
塗る方の小さいスポンジ刷毛もボカす方のスポンジ刷毛も水分量の調整にややコツが必要ですが失敗しても素早く水拭きすればやり直せます。やってコツを掴むしかないです。
クラウディブルーが終わったら白をより細い線でポイントにひきぼかす。
もっとエイジング感を出したければ茶色で汚したりすれば良いけどテーブルなんでやめました。
以上この塗装に挑戦してみたそうな方のために書いてみましたが
つたない文章で伝わったかしら~
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